増加する空き家は、社会問題として捉えられがちですが、視点を変えれば、地域を活性化する資源として活用できる可能性を秘めています。
今回は、各地で見られる空き家活用の成功事例を紹介します。空き家再生のアイデアを通して、その可能性について考えていきましょう。
宿泊施設として再生：古民家の魅力を活かしたおもてなし
古民家を改修し、宿泊施設として再生する事例が増えています。古き良き日本の伝統建築や、自然豊かな環境を活かした宿泊施設は、観光客に非日常的な体験を提供し、地域の魅力を発信する拠点としての役割も担っています。
田舎体験のできる古民家
千葉県の多古町では、一般社団法人多古町古民家活用ぽんぽこ推進協議会が「田舎体験古民家民泊」というプログラムで古民家を宿泊施設として活用しています。
当法人は、多古町の古民家・耕作放棄地などを活用し、多古町の魅力を発信するための体験プログラム、民泊体験等を企画し、多古町の交流人口を増やすことを目的としており、その目的に資するため、次の事業を行っています。
古民家は、都会の喧騒を離れて静かに過ごしたいという方々に人気を集めています。こうした団体と協力しながら、空き家だった古民家を活用していくというケースも増えています。
カフェとして再生：地域住民の憩いの場を創造
空き家を改装し、カフェとして再生する事例も増えています。地域住民が集い、交流できるカフェは、地域のコミュニティに繋がるだけでなく、新たな雇用創出にも貢献しています。
健康になれる場所『プロテインカフェ＋整体院』
こちらは当社がご協力させていただいた千葉県・流山のプロテインカフェ「GOOD NUTRITION PLUS+」です。市の古民家再生プログラムも利用しながら、平屋を改装して「健康」をテーマにした素敵なカフェをオープンしました。オリジナルにカスタマイズしてくれるプロテインシェイクはとても好評です！またカフェだけでなく、整体院やヨガイベントも開催しており、健康になりたい人たちの集まれる場所となっています。
木造の温かみや古箪笥、土間などはそのまま残して使っており、古民家の良さを引き継いでいます。オリジナリティあふれるビジネスと古民家を融合させた成功事例です。お店のインスタもぜひご覧ください。
インスタのリンクはこちら
所有されている空き家の有効活用や、空き家・古民家をお探しでしたら流山くらし不動産にご相談ください。
賃貸住宅として再生：住まいの選択肢を増やす
空き家を賃貸住宅として再生することで、住宅不足の解消に貢献することができます。特に、若者や移住者向けの賃貸住宅としての活用は、地域の人口増加に繋がる可能性も秘めています。
なおアパートを含む「貸家」の1カ月当たりの家賃平均はこの5年間で7.1％上昇しています。
借家（専用住宅）の１か月当たり家賃は59,656円となっており、2018年と比べ、7.1％の増加とな
っている。これを借家（専用住宅）の種類別にみると、「公営の借家」が24,961円（7.6％増）、「都
市再生機構（UR）・公社の借家」が71,831円（2.8％増）、「民営借家（木造）」が54,409円（4.5％増）、「民営借家（非木造）」が68,548円（7.0％増）、「給与住宅」が37,993円（11.6％増）となっており、いずれも増加している。
満室でスタートできた賃貸住宅
Aさん（50代・女性）は、ご主人が病気で倒れて長い入院生活となり、ご長男とふたりで暮らしていました。敷地内にはかつて義理の両親が暮らしていた空き家や畑がありました。Aさんはこの空き家を賃貸住宅に建て替える決断をしました。
不動産会社が熱心に入居者を募集したことや、近くに製造業があったことから借り手は順調に決まり、アパートは満室でスタートすることができました。Aさんはご主人が病気という状況の中で、ご長男に引き継げる収入を得たいと考えましたが、無事に賃貸オーナーとして毎月安定した収入を確保することができました。
アトリエや工房として再生：クリエイター支援と地域活性化
空き家をアトリエや工房として再生することで、芸術家やクリエイターの活動拠点を提供することができます。また、作品展示や販売、ワークショップ開催などを通して、地域活性化にも繋げることができます。
地域劇団と石膏アーティスト
B さんは実家を相続しましたが、自身が住む予定はありませんでした。そこで木造平屋建ての家屋と倉庫をアトリエに改装することにしました。Bさんの交友関係には芸術方面の方が多く、自分たちの創作の場がほしいという話が持ち上がっていました。家の中の不要なものを撤去したり、掃除したりは大変なでしたが、壁の塗り直しや床の張り替えを行っていくと、Bさんの家は趣のあるアトリエへと変貌していきました。
家屋の方は地域の劇団が稽古場として使用し、倉庫の方は 石膏像を創作するアーティストが使っています。創作活動に興味のある方が訪れることもあり、このアトリエは新しい交流の場になっています。
多様な可能性を秘めた空き家活用：地域資源としての価値
空き家は、地域にとって負の遺産ではなく、新たな価値を生み出す可能性を秘めた資源です。地域の特徴やニーズに合わせて、様々な方法で空き家を有効活用することで、地域活性化に繋げることが期待できます。
流山くらし不動産では、お客様の状況に合わせて、売却、賃貸、活用、解体など、最適な解決策をご提案させていただきます。空き家をお持ちの方、空き家を活用したい方は、お気軽にご相談ください。詳しい情報や相談は、流山くらし不動産の公式サイトをご覧ください。
