Sさんの物件売却はとてもスムーズで、無事に購入希望者さんへ引き渡しも完了しました。しかし翌年になってからSさんに思わぬ苦労が待っていました。売却経験者インタビューの最終回です!
思いがけない苦労が待っていた
—大変なこととはなんだったんですか
Sさん:翌年の確定申告で結構苦労したんです!売却益が出たのですが、確定申告による「3000万円控除」がありますので、書類を揃えて申告する必要があるんです。
3,000万円の特別控除の特例
長期譲渡所得又は短期譲渡所得のどちらに該当する場合でも、一定のものについては、課税譲渡所得金額を計算する上で最高3,000万円が控除されます。
出典:国税庁ホームページ
—慣れない確定申告は大変ですよね
Sさん:それに関して、不動産A社さんで確定申告を対面でサポートしてくれるサービスがあるんです。
—そちらのサポートデスクで確定申告を手伝ってもらったんですか
Sさん:なんと確定申告の直前の時期に連絡すると、サポートデスクが満席かつ予約も取れません、キャンセル待ちですという状況でした。だからサポートなしで自力で確定申告をやることになりました。
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本当のゴールは「確定申告」
—難しい手続きを自力でですか…
Sさん:会計ソフトを使ってましたが、該当する「分離課税方式」の自動計算ができなくて、自分で入力や計算をしないといけませんでした。
―ご自身で勉強しながらやったんですか
Sさん:係数をかけてどうのとか、特例適用条文35条第一項がどうのとか、ちょっと細かいことは忘れましたけど、調べながらやりました。
ー結局申告は無事にできたんですか
県がやってる確定申告セミナーをなんとか見つけて、私がやったのを見てもらいました。専門の人が「問題ありません」ということだったんで、ようやく申告にたどり着きました。
—それは大変でしたね
Sさん:売却の「本当のゴール」は確定申告でした。
すべて自分で調べながら確定申告に対応したSさん
不動産会社の納得感
—不動産A社にお支払いになった仲介手数料は納得いくものでしたか
Sさん:はい。法定上限に収まっていましたし、あとになって思い出したんですけどA社さんは売却した物件を、私たちが購入したときの不動産会社だったんです。ですから安心できました。
—A社の担当のみなさんの対応はいかがでしたか
Sさん:まあ良かったですよ。ただ思うのは、ちょっとはこっちも知恵つけて賢くなっておくことが大事だと思いました。
—それはどういうことでしょうか
Sさん:不動産会社が悪質とかいう意味じゃなくて、自分の方でも売却の基本がわかっていないと、ちゃんと判断したり、物言いしたりできないなとは思います。
最後に もしまた売却をやるとしたら
—全体を振り返ると売却活動の期間はどれくらいでしたか
Sさん:約半年です。6月から売却したいなと考え始めて、不動産会社を決めて、10月から売却活動を始めて、退去したのが翌年の1月中旬でしたね。
—売却後は確定申告以外に対応はありましたか
Sさん:住所と電話番号が変わったんで、免許やウェブサービスとかの変更が大変でした。それから郵便物は新住所へ転送をかけましたが、メール便とかは旧住所に行っちゃうので元のマンションに取りに行きました。子どもの成績表も向こうに取りに行きました(笑)
—もしもう一回売却をやるとしたら何か改善しますか
Sさん:「次の転居先は早めに探す!」です。
—最後になりますが売却金額についてとてもいい決着になりましたが、これはどう思いましたか
Sさん:購入時から約1500万円のプラスになったんですが、これはもうタイミングだと思います。思いがけずマンションが値上がりしていましたからね。ただあのエリアはワンルームが多くて、ファミリー向けの4LDKは希少価値があったのがよかったと思います。
―Sさんが購入者の立場になって、物件の魅力を訴求したこともよかったですね
Sさん:ご覧になった方が住んでみたいなと思う写真を撮ってなかったら、こんなに早く売れなかったと思います。
内覧の方たちにも魅力的に映ったSさんのお部屋
—Sさんの強みであるカメラを今回の売却活動でうまく発揮できたということですね
Sさん:子どもたちが家を出て、夫婦2人分のサイズの住みかえとしてはうまくいったと思います。
—とても詳細にお話してくださって、ありがとうございました。売却を検討されてる方もきっと興味深いと思います
Sさん:こちらこそありがとうございました。
売却経験者インタビューを振り返って
Sさんの不動産売却成功は、決して偶然ではありませんでした。Sさんは、まず購入希望者の気持ちになって自分の物件を見直すことから始めました。
「どんな人がこの家に住みたいと思うだろう?」「この部屋の魅力を最大限に引き出すにはどうしたらいいだろう?」と考え、行動しました。さらに、不動産売却に関する基本的な知識を学び、不動産会社に丸投げではない売却活動を進めました。
そして、Sさんの強みであるカメラのスキルを活かし、物件を探している方々を魅了するような撮影をしました。物件の魅力を余すことなく伝えるプロ顔負けの写真は、多数の内覧希望に繋がりました。
また、内覧時には、モデルルームのような部屋づくりを徹底しました。清潔感溢れ、センスのある空間を演出しました。これらの工夫が、購入希望者に「この家に住みたい!」という気持ちを強く抱かせたのです。
Sさんの成功は、自分の強みを最大限に活かした結果と言えるでしょう。今回のお話が、これから不動産売却を考えている多くの人にとって、大きな励みとなれば幸いです。
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