人口増加率が全国有数で、発展著しい流山市。都心へのアクセスも良く、住みやすい街として人気を集めています。しかし、その一方で、相続に伴う不動産の取り扱いに悩む方も増えているようです。せっかく相続した不動産、どのように活用すれば良いのか迷ってしまうのも無理はありませんよね。
「相続」は、人生で何度も経験することではありません。だからこそ、事前に正しい知識を身につけておくことが大切です。そこで今回は、流山市ならではの事情も踏まえながら相続不動産の売却について、解説していきます。
なぜ流山で相続が増えている?背景と現状
流山市は、つくばエクスプレスの開通や、子育て支援の充実などにより、若い世代を中心に人口が急増しています。それに伴い、相続によって不動産を取得する方も増加傾向にあります。
しかし、相続した不動産を必ずしも活用できるとは限りません。
- すでに持ち家がある
- 流山市外に居住している
- 高齢で不動産の管理が難しい
このような理由から、相続した不動産を売却するケースが増えているのです。
流山市では 土地の価格上昇 が見られるため、売却によって大きな利益を得られる可能性があります。これは、人口増加による住宅需要の高まりが影響しています。
親が元気なうちに!相続について話し合っておくべき理由
あるインターネット調査では、調査対象の約5割の方が相続について親と全く話をしておらず、さらに相続で具体的にどんな手続きがあるのか不安に感じてます。
Q 親と相続について話したことがありますか?
調査した結果、「よく話す(約2%)」「時々話す(約15%)」と答えた方は2割にも満たず、「まったく話さない」と回答した方が約半数を占めました。多くの方が、相続について親と話せていないことがうかがえます。
相続は、親が亡くなってから始まるものではありません。むしろ、親が元気なうちにこそ、子供と一緒に相続について話し合っておくことが重要です。
なぜなら、相続は単に財産を受け継ぐだけでなく、 親の想いや価値観を受け継ぐことでもあるからです。
事前に話し合っておくことで、以下のメリットがあります。
- 相続に対する不安や疑問を解消できる
- 親の希望を理解し、尊重した相続を実現できる
- 相続後のトラブルを予防できる
子どもとしては「相続の話を持ち出すのは申し訳ない」と感じる方もいるかもしれませんが、 家族の未来を守るための大切なコミュニケーションです。
トラブル事例に見る相続の落とし穴
相続では、様々なトラブルが起こり得ます。実際の事例を参考に、相続の落とし穴を見ていきましょう。
事例1: 兄弟妹間で意見が対立し、遺産分割協議が難航
Aさんは、父親の死後、兄妹と遺産分割協議をすることになりました。遺産は築40年の実家と預貯金。Aさんは長年、両親の面倒を見てきたため実家を相続したいと考えましたが、兄妹は売却して平等に分けることを主張。
話し合いは平行線をたどり、家庭裁判所に調停を申し立てました。調停では、調停委員が間に入り、3人の意見を調整しようと試みましたが、Aさんは「実家を譲ることはできない」と主張し、兄と妹は「平等な分割が当然だ」と譲らず、調停は不成立に終わりました。
とうとう審判手続きに移行し、裁判官の判断でAさんは実家を相続できましたが、兄妹にそれぞれ約300万円を支払うことになりました。Aさんは支払いのため、実家の一部を売却せざるを得ませんでした。
相続では、事前の意見交換などが不十分だと、感情的な対立から遺産分割協議が難航することがあります。
事例2: 予想外の負債が発覚し、相続放棄を検討
Bさんは、母親の死後、遺品整理中に多額の借金があることが発覚しました。Bさんと妹は、借金の存在を全く知りませんでした。母親の遺産は、築50年以上の古い実家とわずかな預貯金です。
弁護士に相談した結果、相続放棄の手続きをすることに。相続放棄とは、被相続人の財産も借金も一切相続しないという手続きです。家庭裁判所に相続放棄の申述を行い、無事に手続きが完了しました。
Bさんと妹は、借金を背負わずに済みましたが、実家を手離すことになってしまいました。また母親がどういう理由で借金をしていたのかは、わからないままになってしまいました。
相続では、予期せぬ事態が起こる可能性もあります。生前に親とコミュニケーションをとり、財産や負債について把握しておくことが大切です。
相続不動産を売却するメリット・デメリット
相続不動産を売却するかどうかは、それぞれの状況によって異なります。メリットとデメリットを比較検討し、ご自身にとって最適な選択をすることが重要です。
メリット
- 現金化できる:売却によって得た資金は、相続税の納付や他の相続財産の分割などに活用できます。
- 管理の手間がなくなる:空き家の管理は、定期的な清掃や修繕など、時間と費用がかかります。売却すれば、これらの負担から解放されます。
- 固定資産税の負担がなくなる:不動産を所有している限り、毎年固定資産税を支払う必要があります。売却すれば、この負担もなくなります。
デメリット
- 譲渡所得税がかかる:売却益に対して譲渡所得税が課税されます。
- 愛着のある家を処分することになる:思い出の詰まった家を売却することに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
- 将来的な価値の上昇を見込めない:売却後は、その不動産の値上がり益を得ることはできません。
流山市は人口増加エリアであり、不動産の価値が比較的高いため、売却によって利益を得られる可能性があります。だからといって、一概に「売却した方がいい」とは言えません。
相続した不動産をどのように活用したいのか、ご自身のライフプラン、相続した不動産の状況などを考慮する必要があります。もし悩まれることがありましたら流山での実績が豊富な流山くらし不動産にお気軽にご相談ください。お客様のお話を伺いながら、最善の選択を考えてまいります。
売却前に確認!相続と不動産登記の手続き
相続不動産を売却するには、いくつかの手続きが必要です。代表的なものとして、相続人の確定と相続登記は抑えておきましょう。
相続人の確定
- 遺言書がある場合は、その内容に従って相続人を確定します。
- 遺言書がない場合は、遺産分割協議を行い、誰がどの財産を相続するかを決定します。
- 法定相続人が複数いる場合は、全員の同意を得ることが必要です。
相続登記
- 相続登記とは、亡くなった方の名義だった不動産を、相続人の名義に変更する手続きです。
- 相続登記が完了していないと、不動産を売却することができません。
- 必要書類を揃えて、法務局に申請します。
当社では1500件以上の相続事案を手掛けてきた司法書士橋本事務所と提携しており、ご希望の方にご紹介させていただいております。流山に事務所を構え、地域についても熟知していますので安心です。
また流山市では、市民相談室を開設していて、相続についての相談に応じています。相続関連の手続きで不安なときは、こうした窓口を活用してみてください。
流山市:暮らしの手続き相談
《相談日時》
第3水曜日午前10時00分-午前12時00分 / 1回40分/3枠
《相談員》
行政書士
《相談内容》
・相続の手続きの方法
・遺言書の作成方法
相続不動産を売却する流れ
相続不動産を売却しようという判断になりましたら、以下の流れで引き渡しまで進んでいきます。
ポイントは、不動産売却の相談相手となる不動産会社選びです。信頼できる会社を見つけるには、査定額だけでなく、担当者の対応や販売戦略の説明なども考慮しましょう。
- 不動産会社に相談
- 流山市に精通した不動産会社を選び、相談しましょう。
- 当社では、相続問題に詳しい専門家とも連携しており、お客様の状況に合わせて、最適な売却方法をご提案いたします。
- 査定
- 不動産会社が、相続不動産の査定をします。
- 査定をもとに、お客様の意向を確認しながら売却金額を決定します。
- 売却活動
- 不動産会社が、広告や内覧などの売却活動を行います。
- インターネット広告やチラシ配布など、様々な方法で買主を探します。
- 売買契約
- 買主が決まったら、売買契約を締結します。
- 契約内容をよく確認し、不明点があれば不動産会社に質問しましょう。
- 引き渡し
- 契約内容に沿って売却代金の支払いを受け、不動産を引き渡します。
不動産会社は、売却活動全般をサポートしてくれる中心的な存在ですし、販売戦略を提案してくれるパートナーでもあります。流山くらし不動産では、様々な相談の窓口となり、ワンストップで不動産売却をサポートします。詳しい情報や相談は、流山くらし不動産の公式サイトをご覧ください。
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